立小便の後に

現在の知識、感性では汲み取れない言葉の意味がある。

土手沿いの鉄塔

張り巡らされた電線が伝えてくれる。

どんな経験、状況を繰り返せば良いのか

定かじゃないが、衝撃が本物ならば

数ヶ月か数年後、

脈打つ血管の最中で分かる。

止まない雨、明けない夜、

よろしく、

やがて穏やかな朝が訪れる。

言葉の面影が立ち現われるから、

世界とも呼べるそれらを前に

弱々しく細長い筋の上で

だいたい笑ってんだ、俺らは。